昨今、コロナウイルスへの対策でマスクを付けて生活することが当たり前になり、歯科矯正治療を検討している方も多いはず。
そんな中、マスクを外しても見た目が気にならず治療ができるインビザライン矯正に魅力を感じている方も多いでしょう。
「インビザライン矯正のメリットを知りたい!」
「インビザライン矯正のデメリットを知りたい!」
「治療期間や費用はどのくらいかかるの?」
この記事に訪れた方は、上記のような疑問や悩みを抱えているでしょう。
大切な歯の治療だからこそ、特徴などの良し悪しも踏まえて治療するべきかどうか見極めたいですよね。
そこで今回は、インビザライン矯正について紹介!治療期間や費用、メリット・デメリットまで詳しく解説していきます。
この記事を読めば、インビザライン矯正への理解が深まり、あなたが治療するべきか判断できるようになりますよ。
インビザライン矯正とは
インビザライン矯正とは、マウスピース矯正ブランドのひとつで、1997年にアメリカで設立されたアライン・テクノロジー社によって開発されました。
技術的に優れるインビザライン矯正は現在、世界一の治療実績を誇るマウスピース矯正です。
2020年10月時点では世界100カ国以上の国々で治療が取り入れられ、これまでに900万人を超える人がインビザライン矯正の治療を受けているんですよ。
インビザライン矯正のメリット
インビザライン矯正最大のメリットは、目立ちづらく矯正治療ができる点です。
従来のワイヤー矯正型の器具では、笑った際などに周囲に気づかれてしまい矯正治療を躊躇されていた方も多いでしょう。
しかし、インビザライン矯正であれば、透明のマウスピース型の矯正器具を使用して治療できるため、周囲の人にほとんど気づかれることがありません。
矯正器具の見た目を気にして治療を断念していた方におすすめの治療法ですよ。
また、インビザライン矯正のメリットについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて見てくださいね。
インビザライン矯正のデメリット
インビザライン矯正のデメリットは、歯並びや骨格によって治療できないケースもあり、万人に適用できない点です。
インビザライン矯正で治療できないケースは以下になります。
- 出っ歯(上下顎の大きなズレ)
- 受け口(上下顎の大きなズレ)
- 歯が短くマウスピースで覆い被せることができない場合
多少の出っ歯や受け口であれば、歯を動かすことで対応できますが、上下顎が大きくずれている場合には骨格自体を矯正する必要があるため、インビザライン矯正で治療することは難しいでしょう。
また、インビザライン矯正のデメリットについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて見てくださいね。
インビザライン矯正の治療費用は?
全体矯正 | 部分矯正 |
約70〜100万円 | 約30〜60万円 |
インビザライン矯正の治療費用は、部分矯正が全体矯正かによって異なります。一般的に部分矯正は約30万〜60万円で、全体矯正は約70万〜100万が相場です。
矯正器具を目立たなく治療するワイヤー裏矯正の治療費用は約120〜150万円が相場なので、インビザライン矯正の方が安く治療できますよ。
また、インビザライン矯正は自費治療のため、医院ごとに治療費を設定できるため費用に差があることを理解しておきましょう。
医院によっては毎月の調整料が別途4000円〜1万円かかるところもあれば無料の場合もあるので、治療を検討している医院の費用の内訳を把握しておくといいですよ。
また、インビザライン矯正の費用についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて見てくださいね。
インビザライン矯正の治療期間は?
一般的にインビザラインの治療期間は約2年〜3年が平均的だと言われています。治療方法や元々の歯の型によって変わるので個人差があることを理解しておきましょう。
ワイヤー矯正の治療期間もインビザライン矯正と同様に約2年〜3年が平均的です。
ワイヤー矯正と比べても治療期間の差はあまりないため、トータルの治療費や矯正器具の見た目などを踏まえてどちらにするべきか判断するといいですよ。
また、インビザライン矯正の治療期間についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて見てくださいね。
インビザライン矯正治療の6STEP
ここまで読まれた方は、インビザライン矯正についての理解が深まったでしょう。前向きに治療を検討されている方のために、インビザライン治療の流れについて紹介していきます。
インビザライン矯正の治療の流れは以下の6STEPです。
- STEP1:カウンセリング
- STEP2:治療計画の作成
- STEP3:アライナーの作成・出荷
- STEP4:アタッチメント装着とIPR
- STEP5:アライナーの装着
- STEP6:治療完了
それぞれについて以下で詳しく解説していきますね。
STEP1:カウンセリング
まずは問診を行いアライナー作成のための型取り、レントゲン・口腔内写真撮影や口腔内検査を行います。
虫歯や歯周病などの問題があれば治療ができないため、矯正前に治療を行う必要があるんです。
また、型取りにデジタルスキャンを導入している歯科医院であれば、その場で歯並びが綺麗になったときのイメージ画像を3Dで確認できますよ。
STEP2:治療計画の作成
アライン・テクノロジー社が独自に開発した3D治療計画ソフトウェアを使用して担当歯科医師が治療計画を作成します。
治療を行う上で予測される歯並びの完成形と治療期間を事前に確認できますよ。
STEP3:アライナーの作成・出荷
アライナーの作成依頼を行い、アメリカやメキシコ、イスラエルなどにあるアライン社の工場で専用のアライナーが作成されます。
治療に使われるすべてのアライナーが一括で歯科医院に届けられますよ。
STEP4:アタッチメント装着とIPR
歯の動きをサポートするための米粒大の白い突起を歯に着け、必要に応じてIPRにより歯間に隙間を作ります。
IPRとは(InterProximalReduction)の略で、主に歯と歯の間を削る処置のこと。特にインビザライン矯正ではよく使われる処置です。
STEP5:アライナーの装着
インビザライン矯正では基本的に、食事と歯磨き以外の時間で1日22時間以上器具を装着しなければいけません。
決められたスケジュールに従って1枚につき約1〜2週間アライナーを装着・交換します。
また、2ヶ月に1回は通院してアライナーがフィットしているか、アタッチメントが外れていないかなどの定期検査を受けましょう。
STEP6:治療完了
治療後は綺麗にした歯並びを保つために保定装置のリテーナーを使用します。
装着時間は口の状態や歯科医師の指示により異なりますが、24時間の装着から就寝時のみに減らしていくなどさまざまです。
使用期間は歯ぎしりや食いしばりによる歯のダメージ防止のため、できるだけ長期間の使用をおすすめします。
また、治療が終わったからと油断してリテーナーをつけ忘れたり、使用しないと綺麗になった歯列が元に戻ってしまうので注意しましょう。
インビザライン矯正に関するよくある質問
最後に、インビザライン矯正について利用を検討している方が悩む質問について解説します。
インビザライン矯正に関するよくある質問は以下の2つです。
- インビザライン矯正の治療はつらいですか?
- インビザライン矯正って失敗することはあるんですか?
それぞれの質問について以下で回答していきます。
インビザライン矯正の治療はつらいですか?
ワイヤー矯正よりもインビザライン矯正の方が痛みが少ない矯正方法です。
なぜなら、インビザライン矯正は歯を一気に動かすのではなく、少しずつ段階的に動かしていく治療なので痛みを分散できます。
とはいえ、インビザライン矯正治療も徐々に歯を動かしていくので、一切痛みがない治療ではないことを踏まえて治療を検討するといいでしょう。
また、インビザライン矯正のつらさについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて見てくださいね。
インビザライン矯正って失敗することはあるんですか?
矯正期間中に定められたルールを守れなければ、治療に失敗してしまうケースもあります。
マウスピース型の矯正器具は、自由に着脱できますが1日22時間以上の装着が必要になるんです。
そのため、装着時間を守れないと適切な治療効果が得られず、インビザライン矯正失敗の原因になってしまうでしょう。
また、インビザライン矯正が失敗する原因についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて見てくださいね。
まとめ
今回は、インビザライン矯正について詳しく解説させていただきました。
従来のワイヤー矯正に比べ、透明なマウスピース型の器具で目立ちづらいインビザライン矯正について、メリットやデメリットなどを考慮した上で治療するべきか判断するといいでしょう。
インビザライン矯正の治療は以下の6STEPになります。
- STEP1:カウンセリング
- STEP2:治療計画の作成
- STEP3:アライナーの作成・出荷
- STEP4:アタッチメント装着とIPR
- STEP5:アライナーの装着
- STEP6:治療完了
今回の記事を参考に、あなたの矯正治療への一助を担えたら幸いです。